サニックスの優勝で幕を閉じた「セブンズフェスティバル2012」その強さは圧巻だった。決勝では、準決勝でヤマハを40－０と一蹴したリコーに50－12で完勝。準決勝では、初戦で東芝を破った釜石シーウェイブスを36－５で圧倒。そもそも１回戦では、トップリーグトライ王のネマニ・ナドロを擁するＮＥＣを26－17で蹴散らした。

そのサニックスに、最も食い下がったのが、２回戦で対戦したＮＴＴドコモだ。開始０分、２分とヘスケスに連続トライを献上、４分にはタファイ・イオアサにもトライを許し、０－15。差は開いた。

しかし、「セブンズは何が起きてもおかしくない」という格言通り、試合はここからスリリングに変転。
ドコモは前半６分にＷＴＢ渡辺義己がトライを返して折り返し、後半２分にはミッチェル・チャップマンのトライで15－12の３点差に肉薄。サニックスは４分にベテラン「ミスターブルース」古賀龍二のトライ＆コンバージョンで22－12と突き放すが、ドコモは６分に新井龍一のトライ（チャップマンＣ成功）で再び３点差に戻す。そして最後の１分。

トライ体勢に入った藤原に、インゴールまで追いかけて懸命に追いつき、完全に抜き去られながら指一本でジャージーを手繰り、グラウンディングしようとする藤原の身体を強引に引っ張り、デッドボールラインの外へ、自らも倒れ込みながら相手の身体をボールごと引きずり出してしまったのだ！

その一部始終を連続写真で振り返る。